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〜もくじ〜
1.事件の概要
2.カショーギ氏とカショーギ一族
 (1)カショーギ氏は反体制派であったのか
 (2)カショーギ一族のサウジ国内での位置づけ
3.事件の前哨
 (1)サウジ王宮における権力のMbSへの一極集中
 (2)米国の後ろ盾で、エスカレートするMbSの内外政策
4.事件の真相解明を求め、捜査情報をリークするトルコ
5.サウジ側の偽装工作と事件の説明の変遷
 (1)偽装工作
 (2)二転三転するサウジ側の説明
6.カショーギ氏殺害犯の裁判
 (1)裁判権の所在
 (2)容疑者の身柄引き渡しを求めるトルコと拒否するサウジ
7.MbS体制を擁護するトランプ政権と幕引きを許さない米国メディアおよび議会
 (1)トランプ政権の反応
 (2)米議会の反応
8.サウジへの武器売却停止を含む制裁を巡る動き
 (1)サウジへの武器売却
 (2)サウジに対する制裁
9. MbS皇太子のリスク回避とみそぎの外交開始
 (1)MbS皇太子のリスク回避
 (2)みそぎ外交開始
10.依然残る疑問点
 (1)遺体の所在
 (2)地元の協力者
 (3)起訴された11名
 (4)殺害前のカショーギ氏の通話記録等
 (5)MbS皇太子の殺害への関与
12.今後の見通し(MbS皇太子は今回の危機を脱出することができるのか)
 (1)MbSの責任を問い続けるトルコ
 (2)サウジ国内情勢
 (3)トランプ政権の支援の限界
 (4)イエメン停戦への取り組み
 (5)試される国際社会の良心と決意
別紙
 (参考1)タイムライン(各種報道とりまとめ。不正確な部分がありうる)
 (参考2) カショーギ氏のワシントン・ポスト紙への投稿
(1) イエメン問題に関するワシントン・ポスト紙のコラム (2018年9月11日)
(2) カショーギ氏の最終コラム (2018年10月17日公表)
 (参考3)殺害チーム15名と解任された政府関係者
 (参考4)イラン・コントラ事件
 (参考5)エルドアン大統領のワシントン・ポストへの投稿 (11月2日)
 (参考6)事件に関するサウジ政府の公式声明
 (参考7)トルコ・サウジ両国検事総長協議
 (参考8)カショーギ殺害事件を受けたサウジとの関係に関するトランプ大統領声明
 (参考9)グローバル・マグニッキー人権責任法とは
 (参考10)MbS皇太子の未来投資フォーラムでのカショーギ氏殺害関連発言骨子
 (参考11)ブルームバーグのMbS皇太子とのインタビュー対米関係骨子
13 サイバー時代のスパイ戦
【盗聴・盗撮】
【盗聴・盗撮対策】
【盗聴のさらに新しい方法】
【電子メールを安全にするには】
【尾行〜ネット上での行動追跡】
【尾行〜懸念国との通信】
【尾行〜物理的な位置】
【スパイされないための対策】
【逆手に取ることを考える】

当研究会の八木正典、村瀬一志による出版物をご紹介申し上げます。

要旨は下記の通りです。

2018年10月2日、サウジ人の著名なジャーナリストでワシントン・ポストのコラムニストであったジャマール・カショーギ氏がトルコ人婚約者との結婚手続きに必要な証明書類を受け取るため、在イスタンブール・サウジ総領事館に入ったのち、消息不明になった。当初、サウジ政府は、「カ」氏が入館後まもなく立ち去り、その後の行方は知らないと主張していたが、2週間あまりを経過したのち、サウジ本国から派遣された「ならず者」たち15名により殺害された事実を初めて認めた。殺害が、トルコの領土内で、しかも不可侵を享受する総領事館内で、白昼堂々と実行されたことを深刻に受け止めたトルコのエルドアン大統領は、サウジ側に徹底的な真相究明への協力を求め、サウジの国王ではない「最高レベル」が殺害の命令を下したとの見方を表明し、トルコ側の捜査情報を、内外の主要メディアにリークし、サウジ側に圧力を加え続けた。サウジにとっての最大の同盟国で、武器取引や投資で強い関係のある米国のトランプ政権は、事件の全貌が次第に明らかになり、サウジのムハンマド・ビン・サルマン(通称MbS)皇太子の側近や治安担当者の「カ」氏殺害への関与が明らかになった後も、皇太子自身の殺害への関与を示す決定的証拠はないとして、1100億ドルの武器取引をはじめとするビジネスの利益を、凶悪な人権侵害や国際規範違反に優先する姿勢を明らかにした。これに反発し、皇太子の関与を決定するよう求める米議会や有力メディア、幕引きを許さないエルドアン大統領と、皇太子を「レッドライン」とみなし防衛に努めるサウジ指導部のすさまじい攻防を、過去2か月の膨大な公開情報を整理し、読み解く。(八木)

カショーギ氏の死体はまだ見つかっていない。唯一の証拠はアップルウォッチから流された「殺しの実況中継」とされるがそれは本当なのだろうか?カショーギ氏のオフィシャルWEBサイトにコンタクトしてみた! エルドアン大統領が強気なのはサウジアラビア総領事館の盗聴していたからであり、CIAもサウジ関係者の通信を傍受していたからだ。サイバー時代の盗聴方法とはいかなるものなのだろうか。そしてそのかいくぐり方を考える。さらに、盗聴を逆手に取って敵を「自主的に」動かし、こちらの意向にそった仕事をさせてしまう方法についても考えてみる。(村瀬)






















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